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分娩取り扱い継続 決定

河北新報 お産SOS
「助産院は、廃止になるんですか?」
「いえ、いえ、これは、『分娩継続のめどが立ちましたので大丈夫。協力頂いた皆さんありがとう。』というう記事なんです。廃止になんかなりませんよ。」
と、朝から、河北新報の記事をみて心配した方からの電話と弁明の繰り返し・・。
ちゃ~んと、読むとわかるのだけど、助産院・廃業の文字だけ目に入って、どきっ!!としてしまった、皆さんからの電話が響きました。
医療法19条というのが、改正になり、
「嘱託医は産婦人科医に限定。産科と小児科の救急に対応できる連携医療機関を持つこと。」というのが、その主旨です。
絶対絶命の大ピンチ!!っていう事態がまだ、うちの助産院で発生していないので、なんともいいがたいのですが、
産科医・小児科医がいかに足りないとはいっても、
医師は、異常発生時に診察を拒否したりは、けっしてしないと思っています。
精神誠意力を注いでくれると思います。
普段の診療でも、よく診てくださっています。
でも、公式に助産院が大きい病院と連携契約をとりつけるとなると、なかなか難問でした。
もし、連携を得られなければ、分娩取り扱いは、停止しなくてはいけません。
本当に、助産院存続の危機でした。ダメなときは、やめる覚悟もしつつ、でも、助産師を困らせようと作られた法律ではなく、妊婦さんと赤ちゃんを助けようと、作られた法律なんだもの。きっと何とかなるさ~、と信じていました。

これまで、あちこちにお願いに回りましたが、それぞれの事情により、なかなか受けてはもらえませんでした。
病院の苦しい事情も分かるだけに、いちがいに責めることもできません。
えらい先生方におずおずとビビリながらも、相談にいったり、お母さんたちといろんなイベントを開いたり、議員さんと議会へ請願書を出したり、様々な活動をここ2・3年続けてきました。
そうして、この11月とうとう県も動き出し、産科医の団体が助産院との連携について、会議を持ってくれるところまでこぎつけました。周産期の基幹病院のうち4病院が助産院の後方支援病院になってくれりことが、きまりました。まだ、正式な契約に至っていませんが、とりあえず、平成20年3月末のタイムリミットに間に合いました。
河北新報の記者さんたちが、よく勉強して、記事にしてくれたことも、大きな力になったと思います。
お産の安全は、もちろんですが、畳の上で普通に生みたい産婦さんの希望に
今後も応えていけることに、とても喜びを感じます。
助産院を応援してくれている多くの方々に感謝して、
これからも、ガンバリマス。
どうもありがとうございます。
心配させて、ゴメンナサイ。これからも、見守ってくださいね。
お母さん達が支持してくださるかぎり、
宮城で、助産院のお産は、なくなりません。大丈夫です。


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