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札幌にいってきました その3 寂しい妊婦とつながりたい・・
札幌で開催の地区研修会に参加し、秋晴れのさわやかな北海道を楽しんでまいりました。
研修は、興味深い内容がぎっしりでしたが、特に札幌医科大の澤田いずみ先生による「子どもの虐待防止にむけて助産師が今できること」という講演は、特に心に刺さりました。重く苦しい内容でしたが、精神科看護を専門の澤田先生の明るいキャラが、勇気と希望をくれる楽しい講演でした。
虐待死では0歳・0日死亡が少なくないのだそうです。
「虐待するお母さんってどんな人?妊婦健診に行かない妊婦さんてどんなん人?」
「鬼のような悪い女?」 NO!NO!
「相談する人がいない人、孤独なひと・・」「お金が心配で、医療機関に行けない人」「公的扶助の受け方が分からない人」「自分の事が大事に思えないひと」「大事に愛されたことがない人」「今日より明日がよくなると思えない人」「信頼できる大人がいない人」・・。
被害にあった子どもたちはもちろん、心から気の毒に思うけれど、手をあげざる得なかった女性たちを思うととてもつらい。
どうしてそうなってしまったのか、どうしたら防げたのか・・?
虐待というと産院を退院してからの出来事のように思いますが、丁寧なバースレビュー(お産の振り返り)は、女性自信の自己肯定感を充実させ、母子関係をはぐくむのだそうです。妊娠・出産の場面は虐待防止にとても重要なのだと学びました。この赤ちゃんたちがどう育てられていくのかにも心配りつつ、地域や他業種との連携を一層おこなっていこうと思いました。
仙台に帰ると、テレビでは「太白区のホテルで新生児の遺体発見・母親逮捕」とニュースが流れていました。逮捕で一件落着・・・ではないはず。赤ちゃんもあわれだけれど、その妊婦さんの事を思うと胸がつぶれそうです。私たち助産師は、何する人か?悔しい。本当に必要としている人と繋がりたい。
妊娠検査薬の箱に、相談先の電話番号やメールアドレスを載せることを義務化してほしいな。
タバコの健康被害の広告欄みたいにね。とにかく、信頼できる誰かに相談してほしい。
3部会集会では、助産所部会の安全管理評価の実施のしかた・助産ガイドライン改訂・分娩情報ITシステム・産後ケア事業について・・と話題満載。普段はなかなか会えない開業助産師同志、充実した情報交換ができました。研修会の最中も、「陣痛5分おきなんだって~。」とお産で呼ばれて抜けていく北海道の仲間達の背中を見送りながら、「大丈夫、勉強して来て。」と、頼もしく私を北海道まで送りだしてくれた、仙台の「チームいとう」の事を思いました。
とも子助産院の赤ちゃん達は、なぜか伊藤が飛行機に乗る直前に1人、帰った翌日1人・・・と、わかっているかのように、産まれました。
赤ちゃん達、お気遣いありがとう・・。 スタッフの皆さま、留守番ありがとう。 (^_^)/~
す。(伊藤)
新生児蘇生法研修会
7月20日、エルパーク仙台 セミナー室で NCPR Aコースを開催。
誕生した赤ちゃんがうまく呼吸を開始できなかったとき、素早く処置するための研修会です。
テストもあるので、みんな真剣。
講義担当は、伊藤。
岩手県立大の野口先生が、インストラクターとして来てくださいました。
たかだこども医院の高田修先生も、実習をサポートしてくれました。
ベテランインストラクターの、宮城県立こども病院 一柳さん。
さすがに、説明が的確。
練習あるのみ。
わかると できるは、大違い。
5時間みっちり勉強しました。
全員合格、間違いなし!
7月21日、エルソーラ仙台 研修室で NCPR Bコースを開催。
昨日とはちがって、窓のある部屋なので、過ごしやすい。
野口先生、実習でみんなをひきつける。
宮城県立こども病院 NICUの長澤さん、説明が上手。
とも子助産院 事務長 庄子。
休日出勤で、がんばり中。
研修会は、事務手続きが多いので裏方が大変。・・・感謝しています。
野口先生、後姿もカッコいい。
インストラクターをとって、6回目の研修開催。
まだまだつたない講師ぶりですけど、段々、運営のコツがわかってきました。
修行あるのみ。
要請があれば、また開催したいと思います。